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Server 2023.1の新機能

バージョン : 2023.1

リリース日 : 2023年5月17日

Server 2023.1リリースノート で全文を参照してください。Server 2023.1リリースノート

新しい機能

SAML認証を使用したAzure Active Directoryグループのサポート

管理者は、Azure Active Directory (Azure AD)とSCIMプロトコルを使用して、ユーザーとグループのアクセス権をServerに同期できるようになりました。これにより管理者は、IDプロバイダーからのユーザーとグループの権限とServerへのアクセス権を、信頼できる単一の情報源として管理できるようになりました。ユーザーとグループは、Azure ADからServerに自動的に同期されるため、新しいServerユーザーとグループのオンボードとオフボードをより迅速に行うことができます。

この機能は、認証方法としてSAMLを使用している場合に利用できます。SCIMをサポートしているIDプロバイダーであればこの機能を利用できますが、公式サポートはテストした唯一のプロバイダーであるAzure ADに限定されています。SAML認証とSCIMサポートを使用するAzure ADグループの詳細については、「 Alteryx Server認証の設定 」と「 Alteryx Serverの設定 」を参照してください。

新しいAPIエンドポイント

管理者API経由でActive Directory (AD)グループを追加および削除するための、新しいAPIエンドポイントが追加されました。

  • カスタムのServerグループにADグループを追加するには、以下の管理者APIエンドポイントを使用します: POST/v3/usergroups/{id}/activedirectorygroups

  • カスタムのServerグループからADグループを削除するには、以下の管理者APIエンドポイントを使用します: DELETE/v3/usergroups/{userGroupId}/activedirectorygroups/{adGroupSid}

これらのエンドポイントの詳細については、「 ユーザーグループエンドポイント 」のヘルプページを参照するか、Serverインターフェースの右上隅にあるクエスチョンマークアイコンを選択してSwaggerのドキュメンテーションにアクセスしてください。

新しいワークフローのバージョンをアップロードするためのAPIエンドポイントの更新

管理者とユーザーが既存のワークフローの新しいバージョンをアップロードできるようにするため、 /v3/workflows/{workflowId}/versions APIを導入しました。さらに、管理者アップロードワークフローを更新したことにより、この方法でアップロードされた.yxzpワークフローは、Designerで変更が加えられたり、新しいAPI経由でアップロードされたりしたときにバージョン管理できるようになりました。詳細については、「 ワークフローエンドポイント 」および「 ワークフロー: 管理者インターフェース 」を参照するか、Serverインターフェースの右上隅にあるクエスチョンマークアイコンを選択してSwaggerのドキュメンテーションにアクセスしてください。

なお、古い(v3)バージョンのAPIを使用して作成されたバージョンは、引き続き使用することができません。たとえば、あるワークフローに対して、以前にリリースされた /v3/workflows/{workflowid}/versions のバージョンのAPIを使用して2つ目のバージョンを作成した後、新しい/v3/workflows/{workflowid}/versionsのAPIを使用して3つ目のバージョンを作成した場合、オリジナルのバージョンと3つ目のバージョンだけが使用可能になります。

言語と地域の更新

2023.1では言語サポートを拡張し、Alteryx Serverインターフェース全体を中国語、フランス語、イタリア語、日本語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語で利用できるようになりました。また、Serverのヘルプドキュメントもサポート言語で提供されています。Alteryxのグローバルなユーザーが、母国語または好みの言語でAlteryx Serverにアクセス、理解しやすくなるため、ユーザー体験が向上します。希望の言語と地域を選択する方法については、「 マイプロファイル 」のヘルプページを参照してください。

Server UIのデザイン変更

以下に示すページのServer管理者インターフェースとユーザーインターフェースのデザインを変更しました。これらのページの機能は変わりません。Alteryx Serverインターフェース内で次の変更を行いました。

  • ログイン画面 : 今回のリリースで、ログインページを一新しました。

  • 管理者画面とホーム画面 : このリリースから、管理者にはアプリケーションのトップバーに [ホーム] (ユーザー)タブと [管理者] タブが表示されるようになりました。この変更により、これらの重要な機能へのアクセスに必要なクリック数を減らすことで、管理作業を効率化し、ユーザー体験を向上させています。

    Access the Admin UI newly by selecting the Admin tab.
  • 分析アプリ : 分析アプリを実行するときに、ジョブの命名、優先度の設定、ワーカー割り当てのオプションが、[実行] ボタンを選択した後のポップアップウィンドウに表示されるようになりました。

    • 連鎖していない分析アプリの場合、再実行オプションは、ワークフローと分析アプリの最後に実行したジョブに対してのみ利用できます。なお、ブラウザを更新すると、再実行オプションは使用できなくなります。

    • 連鎖アプリの場合、各分析アプリ内のタブ間を行き来したり、タブの情報を編集したりすることができます。ただし、複数の連鎖アプリがある場合、前のアプリに戻ることは、そのアプリがすでに実行されているためできません。

  • 通知 : 管理者とユーザーの通知機能の操作性を刷新しました。通知にアクセスするには、右上隅のメニューバーからベルを選択します。また、通知の未読件数も表示されます。[通知] ドロップダウンには、最新の通知の概要と詳細が表示され、それらをすばやく確認したり、更新されたアセットにリダイレクトしたりすることができます。詳細については、「 通知 」を参照してください。

  • グローバル検索 : グローバル検索バーはアプリケーションウィンドウの右上隅に移動され、より直感的でユーザーフレンドリーなインターフェースを提供します。ワークフロー、インサイト、ディストリクト、ページを検索でき、コレクションの検索機能も追加されました。フィルターボックスでアセットタイプを選択することで、個別または複数のアセットタイプを検索することができます。ページ下部のページネーションを使用して、検索結果をナビゲートできます。詳細については、「 アセットの検索 」を参照してください。

    Search for assets using the global search.

    さらに、Lucene検索がカスタム検索プロバイダーに置き換えられました。この変更により、これまでと同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮しながら、検索精度の向上、検索機能の拡張、Server全体のより詳細な検索結果の提供を実現しています。この変更に伴い、AlteryxGallery_Luceneデータベースとスキーマは廃止されました。

  • リンク : コミュニティとヘルプページのリンク、およびAPIアクセス権を持つユーザー向けのAPIドキュメントを見つけるには、ナビゲーションバーの右上隅にあるクエスチョンマークのアイコンを選択します。

これらのUIの変更により、Alteryxのユーザー体験が向上し、重要な更新や変更をより簡単に、より直感的に把握できるようになります。

DCM接続がServerからDesignerに同期されないようにブロックする

管理者として、環境全体でServerからDesignerへ、およびDesignerからServerへのDCM接続の同期をブロックできるようになりました。この機能は、本番データセットに接続された本番環境のDCM接続が、Designerで新しいワークフローを作成するために使用されないようにする場合に便利です。この機能を使用すると、本番環境のデータセットに対するDCM接続へのアクセスを制限する一方で、ユーザーが開発環境またはテスト環境でServerとDesigner間のDCM接続を同期することが可能になります。同期を無効にするには、[ システム設定 ] [ DCM ] を開き、[Block DCM Connections Synchronization between Server and Designer] チェックボックスを選択します。同期を許可するには、チェックボックスをオフのままにします。詳細については、「 DCMサーバー 」を参照してください。

DCM setup in System Settings.

資格情報を共有せずにワークフローへのアクセスを許可する

[ 管理者 ] [ 設定 ] [設定] [アセット] に新しい機能が追加されました。共有資格情報にアクセスせずに、ユーザーがアクセス権のあるワークフローを実行できるようにするには、 資格情報を共有せずにワークフローへのアクセスを許可する の設定を有効にします。

有効にすると、ユーザーはServer接続と共有されているデータセットを使用して、Designerワークフローを作成できます。同様に、アナリスト(非管理者)は、これらの接続を使用してワークフローを実行できます。ただし、ユーザーはこれらの接続を他の目的またはデータセットに使用することはできません。詳細については、Alteryx Serverの設定のヘルプページを参照してください。

ワーカー固有の接続文字列

ワーカーごとにデータベースへの接続方法を定義する機能が追加されました。リモートワーカーノードは、オプションでコントローラーから独立して接続文字列を設定することができます。これにより、ワーカーは独自のオプションや資格情報を設定することが可能になります。

ワーカーノードは、runtimesettings.xmlで定義されたオーバーライド接続文字列を使用して、MongoDBに直接接続できるようになりました。この文字列は、コントローラ接続文字列やその他のワーカー接続文字列とは異なります。MongoDBと直接通信する場合、ワーカーは設定可能な接続を使用できるため、管理者が監査できる一意の資格情報を使用できます。現在、すべての接続はコントローラーを経由するか、コントローラーと同じ接続を使用します。

詳細については、「 MongoDBの高度な接続文字列 」に関するヘルプページを参照してください。

Alteryxシステム設定のServer UIページの更新

既定の実行モードの設定を強調するために、Alteryxシステム設定を更新しました。この設定は、[ Server UI ] [General] (一般)ページの下部ではなく、上部に表示されるようになりました。また、この設定についてのヘルプ情報も更新し、この設定の機能と重要性を明確にしました。詳細については、「 Server UI 」を参照してください。

jQueryの削除

Alteryx ServerのインターフェースからjQuery v1.9を完全に削除しました。